「歯周病って、年配の人がなる病気じゃないの？」そう思っている方も多いかもしれません。

ですが実は、歯周病は10代後半からすでに始まっていることもある、誰にでも起こりうる病気です。

しかも、初期段階では痛みなどの自覚症状がほとんどないため、気づかないうちに静かに進行しています。

そして意外と知られていないのが、妊娠中に歯周病リスクが高まるということ。

妊娠中はホルモンバランスが大きく変化するため、歯茎に炎症が起こりやすくなります。

若い人の歯周病、こんなサインに注意！

若年層の歯周病は「若年性歯周炎」と呼ばれることもあり、20～30代で発症することもあります。

特に、歯磨きが不十分だったり、生活習慣が不規則、喫煙習慣がある場合は要注意です。

「歯茎が赤く腫れている」「歯ブラシに血が付く」「口臭が気になる」「歯が浮いたような感じがする」

こうした症状がある場合は、歯周病が進行しているサインかもしれません。

若い人の歯周病は進行が早いことが特徴で、放っておくと20代でも歯がグラグラになり、抜歯が必要になることもあります。

早期発見・治療がとても大切です。

妊娠中の歯茎の腫れ、放っておくと危険？

妊娠中に歯茎が腫れたり、出血しやすくなるのはよくあること…と思っていませんか？

確かに、妊娠中は女性ホルモンの影響で歯茎が敏感になり、炎症を起こしやすくなります。

ですが、そのままにしてしまうと「妊娠性歯周炎」へと進行し、母体だけでなく赤ちゃんにも影響を与える可能性もあります。

実際に、歯周病にかかっている妊婦さんは、早産や低体児出産のリスクが高くなるという研究結果も報告されています。

妊娠が分かったら、つわりが落ち着いたタイミングでぜひ一度歯科検診を受けてみてください。

予防が何よりのカギ！今すぐできるケア習慣

歯周病は、予防と早期発見が何よりも大切です。

まずは毎日の歯磨きを丁寧に。とくに歯と歯茎の境目を意識して磨くことがポイントです。

さらに歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシなども取り入れると、より効果的にケアできます。

また、歯科医院での定期的なクリーニングや歯周ポケットのチェックも大切です。

見た目には分からなくても、歯と歯茎の間に隠れているプラークや歯石が、炎症の原因になっていることも多いのです。

歯茎の健康は、未来の健康

歯周病は、年齢関係なく誰でもかかる可能性のある病気です。

特に若い世代や妊婦さんは「まだ大丈夫」と思いがちですが、放置すれば確実に進行し、

気づいた時には手遅れ…というケースも珍しくありません。

お口の健康は全身の健康とも深くつながっています。

「最近歯茎が気になるな」「出血しやすかも」と思ったらぜひ一度、歯科医院でチェックを受けてみて下さい。

自分自身の歯と全身の健康を守るためにも、今から出来ることを始めましょう！