歯科訪問診療は、通院が難しい高齢者や障がい者、体が不自由な方のために、歯科医が自宅や施設に訪れて行う歯科治療サービスです。
この診療では、虫歯や歯周病の治療、義歯の調整・作成、口腔ケア、入れ歯の管理など、通常の歯科医院で行う治療の一部を提供します。
インプラントをしている人の訪問診療では、インプラント周りの清掃や口腔ケア、かみ合わせの確認などを行い、インプラントが健康に保てるようにサポートします。訪問診療によって自宅でのケアが受けられるため、通院が難しい方でも安心してインプラントを維持できます。
ですが、インプラントの大きなトラブル(部品の破損や緩みなど)が起きた場合、訪問診療では対応が難しいことが多いため、歯科医院での治療が必要です。
訪問診療の歯科医が状況を確認し、適切な対処方法を提案してくれることが一般的です。また、必要に応じて通院のサポートについても相談できる場合があります。
インプラントの大きなトラブルを防ぐためにお家でのセルフケアも大事です。
セルフケアをきちんと行うことでインプラント周囲の歯ぐきや人工歯を清潔に保つことができます。
基本的なケア方法とは
1.歯ブラシ
インプラント部分も通常の歯と同様に、やわらかい歯ブラシでブラッシングします。インプラントと歯ぐきの境目を優しく磨くことが大切です。
2.歯間ブラシ・フロス
インプラントの周りには汚れがたまりやすいため、歯間ブラシやフロスを使って清掃します。特に歯ぐきの隙間やインプラントの周りに汚れが残らないよう、丁寧に掃除します。
3.マウスウォッシュ
マウスウォッシュを使うことで、口腔内全体の清潔を保つのに役立ちます。ただし、強いアルコール成分を含むものは避け、刺激の少ないものを選ぶと良いです。
4.定期的なメンテナンス
自宅でのケアに加えて、定期的に訪問歯科で専門のクリーニングを受けることが大切です。